本人及び家族・地域支援を踏まえた発達支援プログラム

本人支援や移行支援、また家族支援や地域支援という観点に立ち、「健康・生活」「運動・感覚」「認知・行動」「言語・コミュニケーション」「人間関係・社会性」の五つの領域に基づいた支援プログラムを発達支援の目的として推進していく。
児童の特性に配慮しつつ、各項目ごとの具体的な内容に関しては以下のようなものとします。

  1. 「健康・生活」
    1. 基本的な生活習慣行動を身に付ける支援(更衣・排泄・日常の生活活動全般)
    2. 感染症等の病気の理解と予防のための衛生活動全般の支援
    3. 食育を通じた、健康な身体作りの支援
  2. 「運動・感覚」
    1. 臨床動作法の取り組みによる、姿勢の保持、日々の緊張からの緩和、時に肢体不自由児へのリハビリこわばり軽減などの支援。
    2. 感覚統合運動などを通じての運動機能の育成・身体のバランス・協応運動などの育成のための支援
    3. 作業療法を通じての指先などの巧緻性の支援(就労を意識した取り組み)
    4. 地域性を活かした歩行訓練などでの体力作り支援
  3. 「認知・行動」
    1. 個々の児童の発達領域に合わせた認知・社会的学習(文字・時間・経済など)の向上を目的とした支援
    2. 創作活動や絵画・造形などを通じた空間認知や季節感あふれる取り組み支援
    3. 特に夏と冬の二度、「夏祭り」「クリスマス音楽祭」を実施。事前学習から準備・開催そして事後学習といった内容を、音楽的コミュニケーション(音楽療法)を交えながら通り組む支援
      (注:音楽講師招聘は、概ね月に二度程度)
  4. 「言語・コミュニケーション」
    言語訓練とコミュニケーション訓練とに分けて支援実施をする
    1. 発語のない児童への支援として
      • 感覚統合運動を通じて発生しやすい状態の保持からはじめ、絵本・紙芝居などを通じた内言語の育成から始め、カードやPECSを利用した言語理解へと発展できるような支援活動
    2. コミュニケーション訓練・支援として
      • 単語としての要求語の育成から始まり、二語文・三語文への発達支援とそのための場面設定やシミュ レーショントレーニング支援
      • 新しい言葉の習得と人とのやり取りの理解支援
  5. 「人間関係・社会性」
    1. 音楽的コミュニケーション(音楽療法)を通じての、役割分担(合奏)や協調性(合唱)の育成支援ともに作り上げることでの集団としての人間関係の育成を目指す。
    2. 将来的な就労を常に意識した活動(経済活動や作業活動)を、作業療法などを通じて巧緻性の向上とともに支援。
    3. 通所支援に関しても、中学生からの課題として自力通所訓練などを安全に配慮しながら行い、将来的な自立活動を目指すことを目的とする。

更新日:令和6年4月1日