コロナ禍を乗り越えて!
3月からのコロナ禍の影響で、日本中が営業自粛。その中で保育所や放課後等デイサービスに関しては、自宅での保育可能な家庭においては、通所を自粛していただくという形での営業の奨励が厚労省から通達されました。
もちろんその間は、職員・児童の健康管理を一番に取り組み、手洗いうがいの励行や手指の消毒に加え、施設内清掃・消毒を念入りに行ってまいりました。また、一日の閉所をいただき、館内全体の消毒も実施しての子供たちの受け入れを万全のものにしてまいりました。
ただ、この期間をどう乗り越えるか?子供たちの精神的なストレスは?今子供たちにできることは何か?などの自問自答をしながらの取り組みでした。
結果的には、子供たちの学校へ行けないことへのストレスや、日々のモチベーションの維持などに配慮しながら、この時期しかできないことをやろうというのが結論でした。以下、自粛解除までの3か月間の記録です。
お仕事体験
この時期にしかできないことということで、新たにお仕事体験を実施しました。第1弾は、指定された数のおはじきのカップ詰め。第2弾はタオルたたみと袋詰め・チラシたたみと袋詰め。第3弾は衣類たたみ。第4弾はハサミを使ったお仕事などでした。
初めはなかなかうまく数えれなかった子供たちも、間違いが減りきちんとカップ詰めができるようになり、端と端が揃わなかったタオルもきれいにたためるようになりました。
衣類たたみでは、「たためる君1号」の出番。みんな上手にたためるようになりました。もちろん日当も払います。現物で。子供たちの好きな「ぼんちあげ」3枚です。
モチベーションの維持
一番困ったのが、学習へのモチベーション。そこで、寺子屋風というか、珠算教室というか、そんな形での学習の時間の確保でした。
これまでとは違った学習スタイルに、はじめは興味や戸惑いをもって取り組んでいましたが、周りの雰囲気に刺激されて、どんどん学習は進みました。これは予想以上の成果でした。
モチベーションが維持できずに、ふと顔を上げると、みんな黙々と取り組んでいる姿が目に入ります。「よし、頑張らないと!」という気にでもさせるのでしょうか。大事なお話をするときも、絵本の読み聞かせをするときも、ゲームのルールを説明するときも、このスタイルはとても役に立ちました。
健康の保持
狭い空間。その中での健康の保持はとても難しいものがあります。週に一度河川敷の4キロ~5キロコースの歩行訓練もありますが、何せ自粛中、表立っては外出できません。そこで、ラジオ体操第1。子供たちはあっという間に覚えちゃいました。そして、あの懐かしのフォークダンス。「ジェンカ」「マイムマイム」「コロブチカ」「タタロチカ」など。
みんなで手をつないで軽快?に踊ります。もう汗まみれ。すごくいい運動になります。それ以上に、連帯感も生まれてきました。
子供たちのリクエストは「ジェンカ」が一番。大人はもう足がもつれて「コロブチカ(転ぶしか)ないです」なんちゃって。
避難訓練
ちょっと息抜き?というか、この時期は事前学習も事後学習もやりやすい。それほど時間があります。そこで、火災避難訓練兼水害避難訓練。館内に鳴り響く警報に、みんな落ち着いて準備・整列・移動と。結果的には集合点呼まで6分30秒の結果でしたが、みんな上手にできました。
場所は、近くにある園田北小学校。通常で徒歩3分なので、上出来といえば上出来。自粛中なので、近くの公園でこっそりとみんなで遊んで帰りました。